●練習ラウンドとメモ
 友達同士の遊びゴルフならまだしも、競技に参加するとなれば、準備が重要な要素となります。知っているコースであっても可能であれば練習ラウンドをすることです。

 練習ラウンドでのチェックは、データ過多にならない程度に、競技用のメモを作ることです。(必ず癖を付けること=スコアカードを利用)メモ内容はそれぞれのティーショットの「ターゲット=目標」のみです。当初は多くのデータがあるとそれを意識しますので、ポジティブ(前向き)な思考を助ける目標のみで良いと思います。あとはせいぜい100ヤードの標識が、甘いか正確かだけ、重要なのは「目標物」ターゲットさえ決まっていれば、曖昧な漠然とした不安なゴルフを避けられます。そして、ティーに立ったらそのメモを信じることで精神的な平静が保てるはずです。(危険サイド=ネガティブを書き込む人がいますが、意識が過剰反応する場合がありますので良し悪しです)
 練習ラウンドでの作業はもうひとつあります。ティーショットのクラブ選択です。パー3以外のティーショット=ドライバーは遊びゴルフです。致命的なことを避けられるエリア、つまり戦略的にゲームを作るのに最適なクラブを選択しておくこと、そしてその日の調子や他人の誘惑に負けずにそれを頑固に実行することです。(一番緊張するティーグラウンドでの余分な思考を排除すること)経験によってこのメモはよりレベルアップしたものになりますが、18ホールを自分の決めた「ルーチン=型どおり」スタイルでラウンドすることが、一打を争う競技では唯一のよりどころとなります。

●コンディショニング
 競技に出ようと思うなら、コンディショニング作りは重要です。体調を含めゴルフのピークを当日に持っていくこと、つまり逆算したスケジュールによって試合用のコンディションを作ることです。人にもよりますので一概には言えませんが、前日に疲れるほど球を打つことはご法度です。多くの競技ゴルファーの直前練習のパターンはショートゲームの練習に90%以上時間を割きます。競技はスコア至上となり、スコアメイクは絶対的にアプローチ&パターにつきます。ショートゲームの練習は同時に体調も整えるという意味で、多くのゴルファーが取り入れているコンディショニング方法です。当日ゲームが始まって、練習しすぎで体が痛い、とか飲みすぎだ、とか寝不足で・・・とか、言い訳が出るようだと貴方の競技はその時点で終わりです。(以前の問題かもね)一打にしのぎを削る、と言うことは現時点での万全の備えを持って臨むからこそ緊迫感のある競技が成立するのです。自分に合ったコンディショニングの方法を見つける事もその人のゴルフなのです。
 そしていよいよ試合当日、緊張感、不安感を取り除く良い方法があります。1番、2番ホールを準備運動をかねて歩いてきます。ゆっくり歩いてせいぜい20分、フェアウェイを堂々とは歩けませんが、カートパスか管理道路でも歩いてゴルフ場の空気、そして試合の孤独感になれることです。競技の場合はほとんど見知らぬ人ばかり、最初は周りの人がとても上手く見えます。それに負けないことです。(レストランで1人で食事などしないこと、気分で負けますからね)当日はスタート時間の1時間前に着くようにして(早くても遅くてもダメ、調整すべし)着いたら20分くらいストレッチをすること(例の1、2番を散歩しながらでも出来る)そして、規定数の球を打ち、パッティングをする。この一連の流れもすべてルーチン化してしまうことが、コンディショニングつまり良い状態で普段どおりのゴルフをする重要な要素です。自分のペースで1日を過ごす、これがとても重要です。1番のティーグラウンドに気分良く、爽快な気持ちで立ち、周りが良く見えていること、そして同伴競技者と明るくあいさつができること、すべて事前のコンディショニングから始まっていることを理解してください。