●コースによく出るがスコアが伸びない
 それなりにコースには行くけど中々スコアが良くならないと言う人が多いと思います。勿論、スコアアップに効く万能薬は有りませんが、何年も同じところで踏みとどまっている人は、ゴルフの考え方、つまりスコアメイクの本質を知ろうとしないのです。100前後の人と、80をきるか切れないかの人とでは当然質的な違いは有りますが、明確な自己分析が必要となります。
ゴルフを単純に分析すると、パット数が約40%近くを占めています。例えばパープレー前後で廻る場合のパット数は29〜30で収まらなければなりません。100を叩く人はショットに60打前後、パットが40前後となります。この全体で40%も占めるパット数が減ればそれだけスコアは良くなるのです。つまりパット数を減らすことがスコアアップに直結します。300ヤード近くを飛ばして同伴者から羨望の眼で見られても、まったくスコアには直結しませんね。それよりも地味なパットが最終的にはものを言うのです。ハンデ15の人もスクラッチレベルもパッティングに関しての差はそんなに有りません。アマチュアがプロと同じレベルに近づけるのはパッティングだけです。みんなそれが解っているのですけど、本気でパット上手になろうとする人が少ないのが現実です。スコアの大部分が単純なパットで占められていることを再確認したいですね。

その次のレベルとしてはアプローチです。シングル入りや、競技ゴルフを目指す場合はアプローチが重要です。つまりゴルフのつながりを切らないためです。トッププロでさえパーオン率は70%そこそこ、グリーンを外した時どれだけピンに寄せられるかということです。その次はセカンドショットでどれだけ確実にグリーンに乗せられるか、更にはティーショットがどれだけ安全地帯(フェァウェイ)に飛ばせられるかということになります。つまりスコアのどのくらいの割合を占めるショットかを考えれば、練習の方法も変わるし、その結果としてゴルフがスマートになります。グリーン上からそこまでのプロセスを逆にたどってゴルフを組み立てると、何がスコアアップに必要か一目瞭然です。いつも言いますが、目の覚めるようなショットはいらない、そこそこのショットでもツボを押えたゴルフさえ出来ればスコアは自然に良くなるものです。

●パッティングラインの取り方
 人それぞれの感覚なので一概には言えませんが、私のパッティングスタイルを書いておきます。曲がるラインでも直線で考え、打ちます(当然ですが)。どちらかに曲がる場合でも打ち出されたボールが転がってカップに入るラインイメージは結果論として持ちますが、地面を転がるボールは意識的に曲げられませんね、傾斜や芝芽によってボールは曲がるのです。だからイメージ曲線の頂点を見つけてそこに直線的なライン引き、打つことだけに集中します。曲線の頂点を見つけたら単純に距離感だけに集中して打つだけです。重要なのは距離感、つまり縦方向の感覚です。横(方向)はボール3個までの狂いでも入ります。それに曲がるラインはカップにあまり強く意識を持つと習性で手がそこに向かって動いてしまいラインが狂います。

●ショートパットのターゲット(目標の取り方)
 近くで見るとカップは丸い形をしています。丸いカップとパターフェースの直線はあまり相性が良くない為、収まりが悪いのです。(そんなこと考えたこと有ります?)単純に考えてもわかると思いますが、両方四角ならいいのですが、片方が丸いと直線が作りにくいと思いませんか。もしカップが四角形ならショートパットのフェースの合せ方はとても簡単、躊躇なく打てるはずですね。フェースの向きに自信がもてれば入る確率も格段と上がるはずです。丸(カップ)と直線(パター)を合わせやすくする方法がスパット打法です。ボールとカップを結んだ直線上に(打ちたい方向に)に絶対的なスパットを見つけます(砂粒でも色の変わった芝でも)。そのスパット命です。目標は「点」ですから「丸」よりもはるかに直線を出しやすいのです。